ねぇ、笑って。


俺は海ヶ崎 龍。

海ヶ崎コーポレーション会長の一人息子。



俺のそばに寄ってくるのは俺の金目当てか、顔目当て。



俺の内面を見るやつはいない。


いつも試してた。

俺がひどいことを言ったら、どんな反応するかって。




答えはみんな同じ。

怖がるか、苦笑いするだけ。



はは。

誰も俺を見ちゃいない。

いつしか俺は、そんな風に思い込んでいた。






千鶴に会うまでは。