「絢華また神崎くんと喋ってるやん。ほんま仲良いなあ」 「仲良くないやん。よく喋ってるだけやし」 「それを仲良いって言うねん」 「やかましいわ」 この子は斉藤夏帆 家が近所で幼なじみ。 「アホー、プリント」 「待ってよ!」 そう言ってアイツの机にあるプリントをとる。 「はい、どうぞ」 「おう、ありがとう」 「うん」 ちょっとムカつくけどそんな笑顔でお礼を言われると文句のつけようがない。