先輩へ

あなたはあたしの目の前に

風のように現れて

やがてあたしの中で

台風となり、

虚しさだけを残して

去っていきました

台風が去った後のあたしの

心の中は、ぽっかりと

穴が開いてしまっている

ようだけど、

真夏の晴れの日のように

晴々としています

本当に大好きでした

これから先、ずっと

先輩はあたしの中で

一番です

だってあたしの

一番苦しい片思いだったから



―ありがとう



こんな気持ちにさせてくれて


ありがとうございました




最後に一つだけ我が儘を

言うとしたら

一度でいいからあたしの方を


振り向いてほしかったです


さようなら

じゃなくてありがとう

それが今あたしが

先輩に伝えられる

精一杯の言葉です



by 彩