「何か……お邪魔かな??」
やっぱりな。疑問符を二つも並べるくらい遠慮して聞いてくる。
「ぜっんぜん! いてくれなきゃ困る!」
いろんな意味で本音なんだが。
「何よ、恥ずかしがちゃって」
と大塚は意味取り違えてるし。
「ねえ、浅野君。何なの?」
あーちゃんがかなり不機嫌になってる。
「何なのって……?」
ボケようにも、視線が痛い。
「浅野君、ごまかし、ても、無駄、みたい」
さすが高橋は元将棋部キャプテン。洞察力が優れているな。
「照れる……」
いや、男の照れる仕草なんて気持ち悪いだけだから、やめろ。
とりあえずここは逃げるしかない。こいつに捕まったら何言われるか分かったもんじゃないからな。
「あ! 大塚! あそこにジャニーズJR(じぇいあーると読む、どこかの事務所とは無関係なグループ)がいる!」
「え?! どこどこ??」
その間に……。
「え? どこ〜?」
おい! 寺尾が引っかかってどーする!
「浅野君、逃げちゃダメだ、逃げちゃ(ry」
あーちゃん、使い方違わないかな?
「あー! もう!」
うっとうしい。大塚に見つかったのは最悪だな。
「なによ〜いないじゃない」
……天然さでは大塚も寺尾並だな。
「はいはい、ここは周りの迷惑だから、あそこ行きましょ」
仕切り屋あーちゃん、再び発動。
俺は逃げられないように襟元掴まれて、通路の隅っこに拉致された。
「で、浅野君と大塚さん? ってどういう関係なの?」
腕組みするあーちゃんの背後にはメリーさん……じゃなくて阿修羅観音が見える。
「そんなの決まってるじゃない。ラブラブなのよね〜」
ええい! 暑いからくっつくな! ってかいつラブラブになった!
「そう、なんだ……」
「寺尾、違う! 断じてそんな事はない!」
「なによ〜、照れちゃって〜」
これを照れ隠しと思える大塚の頭を解剖分析してみたいわ。
