ブルー・フィールド

 
 何とかかんとか1000mまでやってきた。

 距離的には2/3なんだが、1kmと聞くと、もういけたも同然、くらいに余裕が出る。

 とは言え、それはターンの時のみ。

 やはりここまでくると、疲労の度合いがハンパない。

 俺の体力面からすると、ここからがホントの勝負と言っても過言ではない。

 ここまでに蓄えたリードを残り500m守り切れるかどうか。

 4コースは今では10m近く後方だが、相変わらず5コースは同じくらいのペースだ。

 ここは無理してでもペースアップして、5コースに差を付けるか。


 無理したお陰か、1100mターンまでに、5コースを身体半分程引き離せたかな。

 問題は、レース前の会話だ。

 4コースも5コースも、ベストタイムは17分台と言っていた。

 いくら調子が悪くても、18分台、俺と同じタイムには落ちないだろう。

 4コースは追い上げてくるだろうし、5コースも軽く逆転していく可能性が高い。

 それを凌がないと、入賞なんて有り得ない。

 それに、17分台だと、例え組1位でも、2組目には敵わないだろう。

 多分、2組目は15分〜16分台の選手がエントリーされているだろうからな。

 とにかくまだまだ5コースを引き離さないと、と1200mターンからさらにペースアップ。

 ターン後の5mライン通過後、4コースと擦れ違うが。

 つまり10〜12mの差を着けた事になるが、何かおかしくないか?

 いくら何でも残り300mで10m以上の差をひっくり返すのは、よほどの実力差が無いと無理だろう。

 それに対して5コースは身体一つぐらい後方かな。

 多分、残り100か150mでスパートを掛けるつもりだろう。

 そんな計算をしながらの1300mターン。

 やはり5コースは、ラストスパートで追い付けるように考えているか。

 この100m間では差が広がっていないようだ。

 しかし、4コースはどんな作戦なんだか、また一段と差が開いた気がするが。