ブルー・フィールド

 
「それじゃあ1500mの1組目、入って」

 役員に呼び込まれ、コースに着く。

 俺は3コースで、この1組目4名の中の3番目のエントリータイム、という事になるか。

 さっきの会話からすれば、4コースと5コースは俺のベストより1分近く速いんだろう。

『位置について

よーい

パーン!』

 毎度お馴染みのスタート。

 100や200、あるいは世界クラスなら、スタートに集中してコンマ何秒を削るんだろうが。

 さすがに市大会の1500mで、そこまでは気にしない、というか、それよりはフライングを気にする。

 さて、本日の1500mはどうする?

 そういえば、控えの会話でいけば4コースは17分前半なんだろう。

 すくなくともこの組1位を目指すなら、4コースに着いていかなきゃならないんだよな。

 まずは元気がある内に、4コースを引き離すか。


 本日最初のターン、100mターンに入る。

 一応予定通りに4コースからは多少のリードを奪っているものの、その向こう、5コースがとばしているのか、俺より多少前にいる。

 ペース的にはここ最近の練習ペース並だから、きつくはない。

 というか、最初からきつければ1500m泳ぎきれないけどね。


 4コースと5コースの様子を見ながら、200mターンまで到着。

 練習は一人で黙々と泳ぐだけだから、実際にどんなペースか把握できないが、こうやって他のコースがいると、結構精神的に楽というか。

 しかも他のコースのベストを聞いているから、それがさらに楽にしてくれる、というか。

 そんな良い感じを受けながら300mターン。

 しかし4コースや5コースの言っていたタイムはホントなんだろうか?

 現状見える限りでは、4コースは俺や5コースよりも2mくらい遅れ気味なんだが。