「んじゃあ俺らもそれなりに頑張りますか」
男子メドレーリレーには38校しか参加しない。
予選は5組で俺達は予選2組の7コース。予選1組と2組はそれぞれ7校になっている。
「それにしても7コースとか微妙じゃね?」
朝倉先輩はぶつぶつ言いながら、軽い柔軟をしている。
「けどセンターで泳ぐより、プレッシャーないから楽だろ」
兄北田は、こちらも軽く手足をぶらぶらさせながら答えている。
「出場できれば良いさ」
近藤先輩はそれだけ言うと、スタート準備のためにプールの中へ飛び込んでいった。
「浅野。出来るだけ差をつけられないようにしとくから、後は任せたぞ」
いや、普通は差をつけておくから、じゃないのか?
7コースだからってちょっと投げやりっぽいっすよ。
『位置について
ヨーイ
パーン!!』
近藤先輩は綺麗にスタート。
他のコースもきちんとスタートを切った。
近藤先輩は、中学時代の途中にフリーからバックに転向したらしい。
理由は、バックの方がレギュラーをとりやすそうだから。
そんな理由はどうなんだとか思うが、それでちゃっかりレギュラーとって、高校でも続けているんだから問題は無いんだろう。
タイム的には高校生の部活タイム、といったところか。
昨日の100mでは予選3組で3位、今日の200mでも予選3組の3位。
3はバカになるからやめた方がいいのにな。
とそれこそバカな事を考えているうちにも25mラインに到達したか。
近藤先輩は現在3位争い。ライバルは2コースとお隣の6コース。
ちょっと優勢かな、と思えるのは、多分贔屓目だろう。
「近藤先輩、調子どうっすかね?」
「個人ではベストに近いタイム出してたし、良い方じゃないか?」
女子と違って男子部員はスタミナ面では問題が無い。
と言っても村山と高橋は除くから、俺と先輩だけなんだけど。
まあ皆ガタイがいいから、そりなりにスタミナもあるって事なんだけど。
