ブルー・フィールド

 
 それと7コースもかなり速いようで、2位争いは7コースと4コースの柳沢さんに絞られ、飯島先輩は2コースとの4位争いに落ちている。

 ターンでは2コースにはまだ半身差がついている。

 しかし飯島先輩もか、スタミナ切れっぽく、ペースが徐々に落ちてきた。

 逆に2コースはペースが落ちないようで、75mラインまでくると、真横に並んだ。

「あっちゃー。こらいかれたか」

 並ばれた、と言う事は、まあそのまま抜かれると言う事で。

 健闘むなしく、そのまま2コースは飯島先輩を置いて先に行ってしまう。

 置いてきぼりの飯島先輩の泳ぎからは、哀愁が感じ……いや、それよりも、疲労感がひしひしと伝わってくる。

 てか、次回からは俺がああなるのか?

 結局飯島先輩は2コースと身体一つ分の差の5位でラストのフリー、立花先輩へタッチ。

 個人タイムなら立花先輩よりも寺尾の方が速いんだが。

 単純にタイムを競う学校なら、学年関係なく速い選手を持ってくるんだろうが、うちの学校はタイムはあまり関係ないし。

 うちの学校レベルなら、多少のタイム差なら先輩に出てもらうのが普通だし、気にする必要もない。

 先輩が威張るとかではなく、大会参加が部活動の思い出、としての存在なんだから。

 その立花先輩、引継ぎも上手くこなし、潜水でもタイムを稼いだのであろう、水面に出た時には、先程飯島先輩を追いやった2コースに若干ではあるが差を詰めたように見える。

 予選のこのクラスなら、かなり早いほうに分類される方だし、期待してもいいんだろう。

 まずは25mライン、2コースにはまだ追いついてはいないものの、差は有って無いようなもの。頭一つ、か。

「さすがに立花先輩は頼りになるな」

「他の先輩は頼りないんですか?」

「いや何ていうか、やっぱり締めは立花先輩ってのが、去年一年あったしな」

「そうそう。いくら悟飯やトランクスが強くなっても、悟空が出てくると安心するだろ? そんな感じだ」

 ん〜、ピッコロ派の俺にはどっちでも変わらないような気がする。