2時間目の授業中。
少女は先生の話も聞かず、心の中で秘かに怒っていた



学校、友達、家族。
みんなつまらないっ!!
私はすごい人なのよ?何で誰も気付いてくれないの?
みんな馬鹿なんじゃないの?
私は天才なの。

頭はいいし、運動だって出来る。
顔も…まぁいい方だし。

なのに、何であんな馬鹿で、顔だって下の下な女がモテるのよ

ぶりッ子だから?
あんなのただ男と寝ることしかないじゃない。


「おい、そこ。聞いてるか?」

先生が少女を指差す
しかし少女にはこの声が届かない



しかもあの女、性格も悪いし。
自分の顔が悪いからって、派手なグループとつるんで、自分をカバーしてるし。
それで、男作るし

でも、すぐ別れるけどね。
すぐ別れるなら最初から付き合うなって話よ!!!


「おい、谷本!!」

先生は少女を怒鳴る。
しかし、少女には、この声が聞こえない。