先生…ごめん、愛してる。【完】

  

「っ……ふっ…」


 羚音は、屋上の隅で泣いた。
 出口が見つからない。


「……助けて…」


 羚音は、結局夜まで一人でいた。


「…棗……今日も少し遅くなるから。」


「【羚音…帰って来い。帰ってくるんだぞ。】」


 棗は、心配で羚音に叫んだ。


「……棗…」


 羚音は、静かに生演奏を呼んで電話を切った。

 ケータイを見つめて教室に向かう。


「葉守見…羚音さん……ですね?」


 呼ばれて振り向いた。


「副学園長っ!!」


「やぁ。」


 妖しい笑み。