あの頃…私は、何も解ってなかった。 恵まれ始めていたことにも…気がつかないで…… 「きゃっ!!」 「あっ、ごめーん葉守見さん。大丈夫。」 足を引っ掛けられて羚音は、山道で転ぶ。 「…… (ウッザイ!)」 羚音は、立ち上がってジャージの土を掃う。 「どうした?」 「先生、葉守見さん転んじゃって。」 足を引っ掛けて来たクラスの女子リーダー・木田 まいは、城に言う。 「木田たちは、先に行きなさい。」 「はい。」 去り際まいは、ニッタリ笑った。