先生…ごめん、愛してる。【完】

  

 14才とは、思えない言葉と色気にほとんど男は……勝てない。

 可愛い真っ黒な真珠のような瞳。
 ツヤツヤの長い美しい紙。
 整った顔。
 バランスのいいスタイル。

 全てが完璧に見えた。
 男を夢中にさせるなら文句なしの容姿だった。


「んー、ミナ…またな。」


 マンションの入り口で男は、羚音に別れのキスをする。


「また……?」


 言うことは、あっても言われたこと…なかった。


「誘ってくれるの?」


「あぁ…よかったからね。」


 男は、もう一度キスする。