「いえ。さぁ、君も入りなさい。」 言われて羚音は、それ以上話せず教室に入った。 羚音の担任は、援助交際をしていた頃…1番のお客だった木田 秀矢の親友だった。 香取 城。 まさか…担任になろうとは………。 「みーお、帰るぞ。」 「棗、先に帰って。先生と話しがあるの。」 羚音は、迎えに来てくれた城ににっこり笑って言った。 「解った。気をつけて帰って来い。」 棗は、言って羚音の頭を撫でた。 「うん。」 羚音は、にっこり笑って城を見送った。