運命の出逢いってアノ事を言うのかな…?

 かけがえのない……
  出逢いになるなんて…



「新入生、自分の教室に入りなさい。」


 言われて新入生は、教室に入る。羚音も自分のクラスに急ぐ。


 ドンッ!!


「ごめんなさい!」


「…大丈夫?」


 スーツ姿のたぶん教師に声をかけられて羚音は、顔を上げる。


「大丈夫です。すみません。」


「大丈夫なら…いいんだ。教室に入りなさい。」


 二人の顔があった。


「「Σっあっ!!」」


 二人は、指を差し合った。


「…君……」


「あなた……」


 二人は、黙る。


「香取先生、どうしました?」