先生…ごめん、愛してる。【完】

  

「すぐに処置して下さい。」


 棗は、駆け付けた医師に言った。

 医師と看護師は、ストレッチャーに城を乗せて病室を出る。


「先生…死なないで。」


 棗は、処置室までついていく。



【「羚音……迎えに来たよ。」】


【「先生っ!!」】


【「羚音……逝くよ、一緒に。」】


 羚音に抱きつかれ城は、微笑んだ。


【「…羚音……もう、一人にしない。連れて逝けよ。」】


 城は、見つめて言う。


【「先生…ううん、城……愛してる。」】


【「羚音……」】