「これを、姉が亡くなる前に送って来ました。内容は、知りません。」 真矢に手紙が差し出された。 「コレ…」 俊也は、頷いた。 便箋の裏には、弟・真希と義妹・美菜の名前が書かれていた。 見つからなかった…2人の “遺書” だった。 「兄さん……」 ― 兄さん…どうか罪深い 馬鹿な弟と義妹を許して 下さい。 “産め”と言っておき ながら…産まれた・羚音 を愛せず、妻の美菜を殴 り…娘の羚音も殴り泣い て謝り……奴らの子ども の羚音の存在を憎んだ。