もっと早く気づいていたのなら…
もっと早く…
君を迎えに行くべきだった。
「どうですか、落ち着きましたか?」
看護師は、病室を訪れた。
「打ってもらった鎮静剤が効いてよく眠ってます。」
「そう…良かった。拒否反応が出たのでしょう。」
看護師は、言って羚音の髪をそっと撫でる。
「そうですか…
(羚音…思い出したくないならそれでも……いい。)」
棗は、見つめて返す。
【「……ここ…」】
【「来たの? 来ちゃったのね。」】
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…