「ここ……」 「あら、目が覚めたのね。」 「?」 羚音は、優しい笑顔の女性を見つめる。 「私は、松井(りんか)琳架。ここは、家よ。」 琳架は、ここまでの出来事を話してくれた。 「ご迷惑をおかけしました。」 「いいのよ。それより、行くあては、あるの?」 羚音は、答えない。 琳架は、ベッドサイドに座った。 「名前、なんて言うの?」 「お世話かけました。」 羚音は、ベッドから立ち上がった。 「待って!怖がらなくていいのよ。 行く所ないなら家に居ていいのよ。」