何故…気がつかなかったんだろう。 あなたの切ない気持ちを、 許してください。 「羚音、話しがある。」 棗の支えで回復し久しぶり登校した羚音を聖は、呼んだ。 羚音は、返事をしなかった。 「羚音、シカトするなよ。」 「聖さん。もう…あなたに従う理由は、なくなりました。もう…近寄らないで下さい。」 羚音は、はっきりと言った。 「来いっ!!」 聖は、腕を引っ張って生徒会室に連れ込んだ。 聖は、ICレコーダーを何者かに奪われて焦っていた。