どうして…俺は、君を信じられないんだろう…

 あの弱々しい君が本当だったのに……



「何だよ、綾。」


 城は、綾に引っ張られてマンションに入る。

 部屋の一室からは、妖しい声が聞こえてくる。


「【あっ、いやっ!!】」


「【何が?】」


「【もう、来て。】」


 城は、ゆっくりと部屋に入る。


「ねぇ、この娘城の生徒よね?」


 言われて城は、黙ってしまった。 テレビに映るビデオ映像の中に羚音が男たちと楽しそうにシテいる姿があった。


「なんだ……コレ。」