先生…ごめん、愛してる。【完】

  

「こんばんは。」


「城に…逢いに行きますか?」


「……」


「構いませんよ。」


 羚音は、表情を一瞬曇らせる。


「しかし…城の“教師”の道は、絶たないでください。亡くなった母が悲しみますから。」


 蒼は、話し終わると去って行った。

 羚音の足がすくんだ。
 どうにもならない事を理解した。


「羚音…遅かったな。」


「先生…もう、飽きちゃった。」


 羚音は、月明かりに照らされる教室に入るなり冷たく言い放った。


「なんだって。」


「先生と遊ぶのは、終わり。」