「いいよ。歌ったら切るね」
私は曲のワンフレーズだけ歌って切った。
「はぁ~」
深いため息をついて部屋に戻る。
「おかえりー♪」
「ただいまぁ~」
「長かったね、怜雄って誰?」
あ、そっか。華穂は怜雄を知らない。
「んー・・・元カレ?」
「あ、そうなんだ!知らなかった」
「1年の時だけどね」
私は曲を3曲連続で入れた。
「お前、入れすぎじゃね!?(笑)」
瑠奈が笑う。
「元とんなきゃ(笑)」
「しょうがない!許してやろう☆」
「うぅー!瑠奈大好き♪」
私は瑠奈に抱きついた。
~♪
「げ・・・」
「え、また電話!?」
今回はメールだった。
「知らないアドレスだ・・・」
【怜雄の友達の大島海夢(おおしま
かいむ)です☆登録してね♪】
誰だよ。
【森山誇叶です♪よろしくね☆】
一応返信をした。
~♪
「え、はや!」
と、思ったらまた知らないアドレス。
【部屋戻っちゃったの?】
は?名乗れ。
【どちらさま?】
【吉原多樹】
あぁ、ちょっと電話出た人か。
【部屋戻ったよ!】
【そっか】
なんの用だよ。私は返信しなかった。


