篤は顔をあたしから反らすことなく、鞄の中から封筒らしきものを取り出した。



それを無言でゆっくりとあたしに渡してきた。


それに対してあたしは満面の笑みで受け入れる。

「これは何かな?」


「ドラマの資料です。」


「ふ〜ん」


「……………」

結局黙るんかい!!


「しゃあないなぁ。今回は許す。今度やったら許さんからな!


もしかしたら、大変なことになるかもしれんねんで!


分かった?返事はっっ!」


「はい。ゴメンナサイ。もうしません。」

よし、許してやろう。


このやり取りを見てたナツミちゃんは、呆然。