「広い家ですね〜。実家ですか?」

リビングに連れてきていすに座らせたところで、ナツミちゃんが聞いてきた。


「違うよ?兄弟で住んでんの。一人例外はいるけど……

両親は、10軒ぐらい隣に住んでるよ。」


「へぇ、スゴいですね〜。」

そう。この家は、前回最後にプレゼントしてもらった家。


ずーっと、篤、あたしと、教師軍団の亜希、あらにぃと住んでいる。


あれからだいぶんたったもんな……


なんて、いらない感慨に浸っていると
車を止めに行っていた篤が帰ってきた。



「ただいま!」

「おか「なんで!」


かぶった。声がかぶった。

なんてこった!





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