当然のようにあたしに視線が集まる。


そして緋依の大声の事実に気づいた皆さんは頬を朱く染めたり、悔しがったり?と様々。


あぁ…あたし、この場から今すぐにでもいなくなりたい。


ほとんどの人が見て分かると思うけどあたしの首筋には無数のキスマーク。


そりゃ皆の気持ち分かるけどさ、あたしだってやだよ………。


遥都さんはあたしを見てニヤニヤするし…ツイてない。




パサッ


授業の準備をしようと教科書などを机の中から取り出すと同時に何かが落ちてきた。


拾いあげるとあたし宛。


裏面に名前はない。


この手の手紙は家にある未開封ボックスに入ることが運命だ。


もちろん、名の通り、未開封のままそのボックスに入れるので内容は知らないが予想はつく。


こんなもの出して一体何が楽しいのやら………。


ため息を吐きながら鞄の中へと無造作にしまった。




授業中も周りの視線が痛いったらありゃしない。


皆チラチラ見てくるし、先生は先生で何も突っ込まず時折あたしに視線を向けながら授業を進めていく。


精神的なイジメだ………。