「やっ………ん…」


クチュッ…と響く水音。


その淫らな音に体温が上昇して真っ赤に染まるあたし。


遥都さんのキスは、触れるようなキスなんかじゃなくてあたしの唇を貪るような深くて酸欠になりそうなキス。




「やっ…」


慣れた手つきでブラのホックを外してあたしの胸を自由自在に形を変えて弄(もてあそ)んでいる。


何度抱かれても慣れない愛撫に過剰なくらい反応してしまう身体。


身体は素直だって言うけど…本当に当たってるかもしれない。


どんなに素直になれないときでも身体だけは嘘をつけない。




「んぁっ………」


あたしの口から漏れる甘い声。


やけに軋むスプリングの音があたし達の情事を物語っているみたいで…恥ずかしい。




「…ぁあッ」


深いところに遥都さんを感じて抑えようとしても出てくる声。


それから二人で同時に果てた。




甘くて偽りのない時間。


永遠なんてないけど、この時はこの時間が果てしなく続けばいいと思った━━━…。