『なんか…離したくねぇの』
そうつぶやいた。
『俺のわがままだよ』
黙ったままだったからぶっきらぼうに
悟はそう目線をそらして言う。
拗ねた表情。
徹くんにはなかった表情が
私の頭にインプットされる。
『うん…でも捕らえられてるみたいなんだけど』
なんて苛めてしまう。
私の悪い癖かな。笑
『…ごめん。離せばいいんだろ』
少し赤く頬を赤らめながら拗ねた表情。
バッと離された腕から温もりが消える。
っー…。
なんでだろ…少し嫌だったかも…しんない。
私が離させたんだけどさ?
『うん…だからー…これでいい?』
自分でもびっくりすることをしたと思う。
頭より体がって感じかな?
その言葉が出たのと同時に
私は横に座って悟の手を握ったんだ。
『なんでお前が赤くなんだよ…』

