---「おう。」
「お、おはよう!」


原口豪と軽く挨拶した。


塔子がすかさず言った。


「杏里と原口君、2人共
無断で遅刻したから、
何かあったのかと思ったよ。」


アタシは隠す様に、
「な、何がよ?」
そう言うと、塔子が
「え~?一緒にサボってる
のかなって思ってさ。」
と原口豪の方に意味有り気に視線を
向けた。

そしたら、

「あ、俺らさっきまで一緒に
居たんだよ。」


原口豪があっけらかんと
塔子に向かって言った。


「ちょ、ちょっと!
原口ってば・・・。」
「あ?」
「えーーー!!!な、
何それ?2人して!!」
塔子がすごく驚いた。
教室に響き渡ったであろう
大音量で叫んだ。


皆が何、何?とこっちに
集まって来た。