---高校生活2年目の春。
クラス替えがあって、心機一転。


体育館の掲示板に新しいクラス割の表が貼ってあった。


アタシのクラスは、1年の時同じクラスだった
子が結構居るクラスだった。


「杏里ッ!また同じクラス
ぢゃぁん!嬉しい〜♪」


ガバッ!!
1年生の時に知り合った親友の塔子が
アタシの背後から抱きつく。
そんな遥にちょっと皮肉を
言ってやろうと振り向いた。


「ねーっ、ホント何でか知んないケド、
くされ縁だね、うちら。」
「でも、マジ嬉しいし!
また悪いコトして遊ぼうね!」
「あんた、ちょっとは真面目に
学生生活送りなよ!」
「あんたに言われたく
ないんだけどォーーー(怒)」


あ!
申し遅れました。
アタシ、中畑杏里(なかはたあんり)。

身長は167cm、体重は・・・(笑)。
性格は、楽しい事笑う事が
大好きでいつも笑ってる。
顔は普通のどこでもある感じで、
たれ目が特徴。
趣味は早弁。
特技は早弁。
・・・何て微妙な高校生なんだろ(笑)。


そして親友っていうか、「悪友」の遥。
西島塔子(にしじまとうこ)。
身長は157センチ、体重は
わかんないけどすごい細い。
いつもつるんで遊んでて、早弁仲間。
アタシは帰宅部なんだけど、
塔子は柄にも無く(笑)
ソフトテニス部に所属してて、
意外と真面目に部活だけはやっている。
(ブーブー文句言いながら)


そんな塔子のコト、実は尊敬したり
してるのは・・・本人に内緒。


でも、こんな「デコボココンビ」が
高校3年間一緒に過ごせるんだ。


神様も捨てたモンぢゃないぢゃん!!
ありがとう、神様!!


そして、アタシは密かに思っている。


(あぁーーー!!恋がしたい!!)


・・・

「ちょっと!杏里!
教室行こーよ!!」
塔子の声で我に返る。
「あ、はいはい。
あ!!塔子、トイレ行こう!!」
「相変わらずトイレ近くない??」
「ほ、ほっとけ!」