彼女は孤児だ。

見つかったときには、母親の遺体がつまったトランクの上に、ちょこんと可愛らしく乗っかっていた。

ちいさなトランクに収まるように遺体は切り刻まれていた。

亡くなったのは、彼女の責任ではない。

彼女、は、ただ、隠さなければいけなかっただけ。