「何十年生きてもそれは一瞬。

それを切り取って、風景ごと”絵”にしてしまえば、永遠になるんだって。

そこに、サクラは不可欠。

散ってもなお、ヒトを魅了する、サクラ。

それを、絵、の中の永遠のモノに添える。

一瞬の、綺麗さを、滅びの美を、そこに添えるんだ」

「はあ・・・」

「アルフは殺人鬼じゃないよ。

ヒトに永遠を与えていたんだ」

ウルカの目には、うっとりとした光が浮かんでいた。