「美雨が翻訳の仕事をしてるのは知ってるわよね?
今、大きな仕事を引き受けてるのよ。
多分…1ヶ月ぐらいはかかる物量だから、しばらく会えない!って光にメールしたのよ。」



『…本当?俺、大丈夫?』

「「ハァー…」」


「ねぇ、それより…あの日の事って?なにしたの!」



『…』


「なんだ?」


『舞の事…覚えてる?』



「「…舞って…元カノ?」」

光がうなずいた。



『この前、美雨と公園にいた時…現れたんだ…』



「今さら、何しにきたのよ!」


「まぁまぁ、由美!」


『俺も、なんの用だ!って…。

そしたら話しを聞いてくれって。』



「まさか…
美雨をほったらかしで
話してたんじゃないでしょね!」


『まさか!!

話す事なんかない!って言ってやったよ…

美雨はすぐ離れて行って…
俺、追いかけてちゃんと話したんだ。』



「お前…元カノだって言ったのか?」


『うん。聞かれたし、嘘はつきたくなかったし』


「美雨から聞いたの?
その時どんな様子だったの?」



光の顔が崩れた…


「何ニヤニヤしてんだ」


『うししっ!
美雨が可愛くてー!
やきもちなんてー!


だから…

ちゃんと伝わったはずだったのに、あのメールだったから…俺…もうどうしていいか分かんなくなっちゃって…』



「「ハイハイ…」」