「よし!!
迷える子羊くんに仕事をあげよう。」



『えー?!!

気分乗らないっす…』



「まー、聞きたまえ。
もう今日は店閉めて、
配達に行ってこい!」




『……。』



「おっ?しょうがないな…

やっぱり俺が行くか…

しかし残念だな!

配達する品はコノ、
美雨お気に入りの机と
俺がセットした椅子なんだけどなー…」


『!!!!』


「ん?どうした?」

『俺、行く!』

「なんだ?行きたくないんだろー?」

『憲二さん!!』

「アハハハ!ほら、早く美雨ん家に届けに行ってこい!」

『ありがとう!!』



店を飛び出した光を見送り、憲二はタバコに火を着けた





「やれやれ…可愛い奴め。


頑張れよ…



美雨を救えるのはお前だけなんだから…」