起こさない様に抱き上げ
寝室へと運んだ。





シーツの上で眠る美雨を見ていると、次から次へと涙が出てきた。





闇の中で 一人



いつも震えていた…




俺がプレゼントしたワンピースを着て、外を歩いた時どんな気持ちだったのだろう…




強引に唇を合わせた時、
どれ程怖かっただろう…





美雨の事が好き過ぎて…


時々、自分でも怖くなる。




美雨の目に…

俺だけ映ればいいのに



美雨の耳に…

俺の声だけ聞こえればいいのに



本気でそう思うことがある


一歩間違えれば


俺も、彼と変わらないかもしれない…




こんな俺でも…

隣にいてくれるだろうか…