カーテンを開け、
空でも見ていたのだろうか






真っ暗な中で、その部分だけ…

別世界の様だった。




青白い月光の中に

美雨がいた






月光に包まれる美雨は







とてもはかなげで





美しかった







小さく体を丸め、横たわっていた。






泣き疲れて、眠ってしまったのだろう…






いくつもの雫を

頬に残し、眠る美雨に

そっと触れた