「結構、片付けたなー」


『本当だね。』







あれから俺達は、店に戻り飾り付けに取り掛かった


日も暮れてきた頃、憲二さんから連絡があり、あと一時間程で店に着くとの知らせだった。
電話の後ろで由美さんがワーワー騒いでいた。






あれから美雨の様子がおかしい


何か言いだしそうになっては止めてしまう…という感じだ。






「美雨、こっちおいで」



ちょこちょこと近寄って来た美雨を引き寄せた




「どうした?」



『…』 



「何か話したい事があるのか?」




美雨の肩が跳ねた 


落ち着くように


ゆっくり  ゆっくり


背中を撫でる




「美雨?ゆっくりでいいんだよ?」