ふわりと体が包まれた…


お母さんが抱きしめてくれた…



「今まで…苦しかったでしょ……ごめんね……もう自分を責めないで…」



お母さんは 大粒の涙を流しながら、そっと私の胸元を撫でた…



「この傷…

どんな事をしても償うことは出来ないわ…
ごめんなさいね…」


「私達は美雨に幸せになって欲しいんだよ。」






『…ありが…とう…』













玄関先でお父さんとお母さんに、また遊びにくるねと伝えると 昔の様にあったかい笑顔で送り出してくれた…


私の姿が見えなくなるまで手を振る笑顔に

また泣いた