お仏壇に向かい手を合わせた。






涙が溢れた…




お父さんとお母さんの方に向きなおし頭を下げた……


『ごめんなさい…

今まで…本当に…

ごめんな…さい…』


「顔を上げて!美雨ちゃんは何も悪くないのよ!」


「悪いのは息子なんだ! 美雨ちゃんに取り返しのつかない事をしたのは息子なんだよ!」


『…いいえ!

わた…しが…彼を…
追い詰めてしまった…。

あのとき…もっと…ちがう言葉を…かけていた…ら、あんな…ことには…

彼の命を…うばってしまって…ごめんな…さい…』


「美雨ちゃん!自分を責めないで…」


『…ごめんな…さい…
ごめんなさい…わたしだけ…生きて…ごめんなさい』

「美雨ちゃん!」


「美雨…聞いてくれ…
もし、あの時美雨の命が助かってなかったら、私達も…今こうして生きてないんだよ」