「ほ、ほんなら……ゆっくり、ゆっくり片手ずつ降りて来い」
最悪、俺が雪和受け止めるしかないか……と考えを巡らせてる時やった。
雪和がロープ代わりにしてる布が……窓枠あたりからちぎれた――!!
「雪和……ッ!?」
目の前の光景に心臓が止まるかと思った……。
布が落ちたその後に雪和が、スローモーションで落ちてくる。いざとなったら、足が全然動かんくてただ見てるしか出来ひんくて。イヤや……雪和だけは――雪和だけは失いたくない……ッ!!
そん時、雪和の周りだけが急に色鮮やかになった。
天使の羽根が……一瞬、雪和の着てるコートが、天使の羽根に見えた……。
ドサッ!という音で我に返った俺は急いで雪和に駆け寄る。
「ゆ……雪和ッ! 大丈夫かッ!?」
見た目、大きいケガはなさそうや。辺りがざわざわしだすと、雪和は俺の手を取ったかと思うといきなり走り出した。
なん……なんや?さっぱりわからへん。なんで雪和は2階から逃げる様にせなあかん?……なんで今は走ってるんや?いったいどこに行く気で――?
最悪、俺が雪和受け止めるしかないか……と考えを巡らせてる時やった。
雪和がロープ代わりにしてる布が……窓枠あたりからちぎれた――!!
「雪和……ッ!?」
目の前の光景に心臓が止まるかと思った……。
布が落ちたその後に雪和が、スローモーションで落ちてくる。いざとなったら、足が全然動かんくてただ見てるしか出来ひんくて。イヤや……雪和だけは――雪和だけは失いたくない……ッ!!
そん時、雪和の周りだけが急に色鮮やかになった。
天使の羽根が……一瞬、雪和の着てるコートが、天使の羽根に見えた……。
ドサッ!という音で我に返った俺は急いで雪和に駆け寄る。
「ゆ……雪和ッ! 大丈夫かッ!?」
見た目、大きいケガはなさそうや。辺りがざわざわしだすと、雪和は俺の手を取ったかと思うといきなり走り出した。
なん……なんや?さっぱりわからへん。なんで雪和は2階から逃げる様にせなあかん?……なんで今は走ってるんや?いったいどこに行く気で――?



