「ここはお前ン家か。俺より先に入んなや」
ぶつぶつ文句をゆうてみたが、雪和はすでにリビングの中……からひょこっと顔を出している。
「ねー、和紗。マコトさん用事あるから帰り遅いんやって」
言いながら、ぴらぴらとメモ用紙を振る。
「え! 俺そんなん聞いてない」
雪和からメモを受け取ると、綺麗な字で《担当から呼び出されたので、出て来ます。帰りが遅くなるかもしれないので、適当に食べていてください。マコト》とあった。
俺がここ来てから、マコトさんが家におらへんなんて初めての事や。そうか……帰り遅いんか……。
「もしかして和紗……寂しいの?」
やば……っ。雪和がおるの忘れてた。
「さ、寂しいわけあるかい!」
「寂しいんや~、和紗ってば案外子供、なんやね~」
「寂しない、ゆうてるやろッ! こら雪和、待てや!」
リビングのソファを挟んで面白がってからかう雪和。ここぞとばかりに仕返ししとんな、コイツ。
「ちょ、マジで待て……って! ぅわッ!!」
「え? ちょ、か、和……紗ッ!!」
逃げまくる雪和の腕を掴もうとした時、俺の足がもつれた。
ぶつぶつ文句をゆうてみたが、雪和はすでにリビングの中……からひょこっと顔を出している。
「ねー、和紗。マコトさん用事あるから帰り遅いんやって」
言いながら、ぴらぴらとメモ用紙を振る。
「え! 俺そんなん聞いてない」
雪和からメモを受け取ると、綺麗な字で《担当から呼び出されたので、出て来ます。帰りが遅くなるかもしれないので、適当に食べていてください。マコト》とあった。
俺がここ来てから、マコトさんが家におらへんなんて初めての事や。そうか……帰り遅いんか……。
「もしかして和紗……寂しいの?」
やば……っ。雪和がおるの忘れてた。
「さ、寂しいわけあるかい!」
「寂しいんや~、和紗ってば案外子供、なんやね~」
「寂しない、ゆうてるやろッ! こら雪和、待てや!」
リビングのソファを挟んで面白がってからかう雪和。ここぞとばかりに仕返ししとんな、コイツ。
「ちょ、マジで待て……って! ぅわッ!!」
「え? ちょ、か、和……紗ッ!!」
逃げまくる雪和の腕を掴もうとした時、俺の足がもつれた。



