∞ 和紗 side ∞
……なんでこんな心臓が痛なんねやろ。
昨日までは確かになかったのに。からかい甲斐のある、ただの友達やったはずやのに。
なんでアイツの声が、俺の耳に甘く残るねん……。
「和紗ッ! また今日も和紗ン家行っていい?」
ここ最近、雪和はほぼ毎日の様に俺ン家に入り浸る様になった。
「エエけど、お前最近来過ぎとちゃうか?」
「だってマコトさん、“いつでも来て良いよ”ってゆうてくれはったもーん」
雪和は、俺の叔父さんであるマコトさんと話す様になってからよく笑う様になった。マコトさんの人柄もあるんやろう。
ニコリともせんかった雪和が笑える様になって、明るうなって……可愛くなって。エエ事のはずやのに、それが俺にはなんや面白くない。
「お前、マコトさんマコトさんって、俺の叔父さんやぞ?」
「和紗かって、マコトさんて言うてるやない。ほら行こッ!」
アカン。近頃の雪和は俺以上に口達者になってしもてる。
「ただいま~」
「おっじゃましま~すッ!」
鍵を開けると、俺より先に上がり込む雪和。
……なんでこんな心臓が痛なんねやろ。
昨日までは確かになかったのに。からかい甲斐のある、ただの友達やったはずやのに。
なんでアイツの声が、俺の耳に甘く残るねん……。
「和紗ッ! また今日も和紗ン家行っていい?」
ここ最近、雪和はほぼ毎日の様に俺ン家に入り浸る様になった。
「エエけど、お前最近来過ぎとちゃうか?」
「だってマコトさん、“いつでも来て良いよ”ってゆうてくれはったもーん」
雪和は、俺の叔父さんであるマコトさんと話す様になってからよく笑う様になった。マコトさんの人柄もあるんやろう。
ニコリともせんかった雪和が笑える様になって、明るうなって……可愛くなって。エエ事のはずやのに、それが俺にはなんや面白くない。
「お前、マコトさんマコトさんって、俺の叔父さんやぞ?」
「和紗かって、マコトさんて言うてるやない。ほら行こッ!」
アカン。近頃の雪和は俺以上に口達者になってしもてる。
「ただいま~」
「おっじゃましま~すッ!」
鍵を開けると、俺より先に上がり込む雪和。



