子供っぽい和紗と一緒だからか、マコトさんがすごく落ち着いて見える。
「え~! ココアなんてあるん? マコトさん、俺もココアッ!」
「だめ。ココアは可愛い女の子専用だから」
「ほんなら雪和、飲まれへんや……イタッ!」
和紗の背中をバシッ、と殴る。そんな私達を「仲が良いね」と目を細めながらキッチンへと向かうマコトさん。
それからの私は、だんだん和紗の家に寄る事が増えていった。
だけど、私を取り巻く環境が変わったわけじゃない。
それでも、和紗とマコトさんの側にいるのはとても心地よく、ずっと自分の心に燻っていたモヤモヤした何かが2人と一緒の時には無くなっていた。
ただの現実逃避――だけじゃない。私は、自分でも気付かないくらい……
当たり前に近くにいてくれる和紗に
閉ざしてしまった私の心にたくさんの光をくれた、和紗に
恋をした――。私は和紗に、恋をしていたんだ。
「え~! ココアなんてあるん? マコトさん、俺もココアッ!」
「だめ。ココアは可愛い女の子専用だから」
「ほんなら雪和、飲まれへんや……イタッ!」
和紗の背中をバシッ、と殴る。そんな私達を「仲が良いね」と目を細めながらキッチンへと向かうマコトさん。
それからの私は、だんだん和紗の家に寄る事が増えていった。
だけど、私を取り巻く環境が変わったわけじゃない。
それでも、和紗とマコトさんの側にいるのはとても心地よく、ずっと自分の心に燻っていたモヤモヤした何かが2人と一緒の時には無くなっていた。
ただの現実逃避――だけじゃない。私は、自分でも気付かないくらい……
当たり前に近くにいてくれる和紗に
閉ざしてしまった私の心にたくさんの光をくれた、和紗に
恋をした――。私は和紗に、恋をしていたんだ。



