「2人とも私なんか見てへんし……私がおれへんなっても気付かへんやろうな~……」
考えていく内、どんどんネガティブになっていく。――例えばもし、校舎の屋上から落ちたら……状況って変わるんかな。
“自殺したい”なんて気持ちはもしかしたら計画して実行するんじゃなくて、こんなふとしたきっかけなのかも……そんな事を考えていた時、
「こぉらあッ! サボり魔!! ……って寒ッ! ごっつ寒ッ!!」
……和紗。相変わらず空気読まない奴。
初めてここで和紗と会ってから、和紗は何かにつけ私を構う。
最初はウザかった。けど、あまりに考えナシな和紗のペースにだんだんつられてしまい、不覚にもこの学校で“一番私を理解してくれる人間”となった。
「……寒いんやったら来んかったらエエやないの」
「そんなわけ行くかい! お前がサボってんのになんで俺が真面目に授業受けなアカンねん!?」
「……和紗見てたら、生まれたてのヒナ思いだすわ」
殻から出て来て一番に目にしたものに付いていくあたりなんて、そっくり。
「俺、そんなに可愛いか? ヤバいなこのまま逆玉のれんちゃうん!?」
「…………」
考えていく内、どんどんネガティブになっていく。――例えばもし、校舎の屋上から落ちたら……状況って変わるんかな。
“自殺したい”なんて気持ちはもしかしたら計画して実行するんじゃなくて、こんなふとしたきっかけなのかも……そんな事を考えていた時、
「こぉらあッ! サボり魔!! ……って寒ッ! ごっつ寒ッ!!」
……和紗。相変わらず空気読まない奴。
初めてここで和紗と会ってから、和紗は何かにつけ私を構う。
最初はウザかった。けど、あまりに考えナシな和紗のペースにだんだんつられてしまい、不覚にもこの学校で“一番私を理解してくれる人間”となった。
「……寒いんやったら来んかったらエエやないの」
「そんなわけ行くかい! お前がサボってんのになんで俺が真面目に授業受けなアカンねん!?」
「……和紗見てたら、生まれたてのヒナ思いだすわ」
殻から出て来て一番に目にしたものに付いていくあたりなんて、そっくり。
「俺、そんなに可愛いか? ヤバいなこのまま逆玉のれんちゃうん!?」
「…………」



