‡‡‡‡‡‡
「またこの喫茶店で大丈夫だったかしら…?」
「絵美や薫さんの家は知られたくないんで…」
「あの日の夜から、絵美ちゃん少しだけどご飯を食べるようになってくれたの。
本当にちょっとなんだけどね。私の言葉に反応して首を振ったり頷いたり、少しだけど元気が出て来たみたいよ」
「本当ですか?!じゃあ俺、筆談しに行きますっ!大丈夫ですよ、ちゃんと会話できます!」
‡‡‡‡‡‡
ダイニングにある時計の針の音が聞こえる。
うっすらと目を開けた隣には相変わらずの無表情で眠る絵美の姿。
照明の真下に居るからか絵美の羽根の付け根が微かに光っているように見えたが、余り気に留めずに押し入れから布団を運んで来た。
「ベッドまで運んであげたいけど、起こしてしまいそうだから止めておくわ」
とりあえず床に来客用の布団を持ってきた薫は絵美の頭を撫でる。
「今日は布団で我慢してね」
ダイニングテーブルの近くに布団を敷き、出来るだけ優しく彼女を布団へ移す。
電気も消して月明かりしかないはずが、絵美が寝ている布団から微かな明かりが見えた。少しだけ布団をめくってみると、はっきりと羽根が光っているのが確認できる。
綺麗な光で白い羽根がより一層白く輝いて見えたが、これから彼女に降り懸かる運命が良いものなのか、悪いものなのか、薫にはわかるはずもなかった。
「またこの喫茶店で大丈夫だったかしら…?」
「絵美や薫さんの家は知られたくないんで…」
「あの日の夜から、絵美ちゃん少しだけどご飯を食べるようになってくれたの。
本当にちょっとなんだけどね。私の言葉に反応して首を振ったり頷いたり、少しだけど元気が出て来たみたいよ」
「本当ですか?!じゃあ俺、筆談しに行きますっ!大丈夫ですよ、ちゃんと会話できます!」
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ダイニングにある時計の針の音が聞こえる。
うっすらと目を開けた隣には相変わらずの無表情で眠る絵美の姿。
照明の真下に居るからか絵美の羽根の付け根が微かに光っているように見えたが、余り気に留めずに押し入れから布団を運んで来た。
「ベッドまで運んであげたいけど、起こしてしまいそうだから止めておくわ」
とりあえず床に来客用の布団を持ってきた薫は絵美の頭を撫でる。
「今日は布団で我慢してね」
ダイニングテーブルの近くに布団を敷き、出来るだけ優しく彼女を布団へ移す。
電気も消して月明かりしかないはずが、絵美が寝ている布団から微かな明かりが見えた。少しだけ布団をめくってみると、はっきりと羽根が光っているのが確認できる。
綺麗な光で白い羽根がより一層白く輝いて見えたが、これから彼女に降り懸かる運命が良いものなのか、悪いものなのか、薫にはわかるはずもなかった。



