チャリラリラ

携帯が鳴っている…


今は朝の7:00


(朝早くに誰なんだよ)

そう思いながら携帯を見た



受信:未来


未来だ…

俺の胸は一気に高鳴った

ガキの頃からずっと好きだった未来



ただ気持ちが伝えられず、この微妙な距離は近くもならず離れもせず…



俺の思いだけが高まっていた



俺がどんだけあいつのことを思っても、未来は他のやつを好きなって、俺の気持ちはいつもから回り


いつになったら届くんだろうか?


俺は最近よくこんなことを考えていた


――――――――――
おはよう!
今日は初登校日なんだからねー

遅刻しちゃダメだよっ。
――――――――――


相変わらずお節介なやつだ

まぁ俺はそんなあいつが好きなんだけどな



なぁんて…

そんなことを一人で考えながら俺は適当に返事を返した



俺の家は未来と同じマンション

未来が5階で俺が4階



これもまた未来と俺のように微妙な距離



ジャージを脱いで、まだ1回しか着ていない真新しい制服へと、袖を通した



「おはよー」

だるそうに軽く挨拶をして、椅子へと腰をおろした