「眩しい…」
俺は、眩しさの余りに目をつぶった…。


「マコト…」


俺は名前を呼ばれて、目をゆっくり開けると、メルメルの姿が変わっていた。


あんなに小さかったメルメルは、普通の高校生と変わらないくらいになっていた。


「私…人間になれたの?」
自分の変わった姿をマジマジと見つめている。


「でも、なんで?」

「分からないわ…」
メルメルは、ブンブンと首を振ったと同時に、ペンダントの鎖が千切れて、床に落ちると粉々に砕け散った…。


外に置いて遭った宇宙船も、粉々に砕け散ると砂のような細かさにまでなり、風に吹かれて《サラサラ……》と飛んで行った。