「オジ様!…僕を行かせて下さい」

父の腕を掴んだが、力には勝てなかった。すぐに振り落とされてしまった…。

「諦めなさい…」


「僕は、メル姫様を誰より愛してます…きっと幸せにしてみせます!…それに、オジ様も、僕達のことを認めてくれてたじゃないですか!?」


「見苦しいぞ…ルキト君、男なら潔く諦めることも大事なんじゃよ…」


「でも……」
僕は、ためらいがちに答えようとした。


「…君が言いたいのは分かる、メルは宇宙人で、マコト君は人間だ。……でもな、そんなこと、もうどうでもいいだろう?…お互い好きなら、例え身分が違っても関係のないことだ…。ルキト君、メルのことを本気で愛しているのなら…メルの幸せを1番に思ってくれないか?」


「………わかりました」
僕は、どうやら負けてしまったようだ。


クイクイと、スイメはルキトの服の袖を引っ張った。


「ルキトお兄ちゃん、元気だして?…私が大きくなったら、ルキトお兄ちゃんのお嫁さんになるから」


「え?」
僕は、キョトンとした。

「だって、ルキトお兄ちゃんのこと好きなんだもん」

スイメの爆弾発言に、皆は驚いた。


「スーちゃん、男の趣味悪いよな」
双子の兄、リーバはボソリと呟いた。