「俺も、会いたかった…メル」

俺達は抱き合い、メルの小さな身体は微かに震えていた。


「…私の家族、皆がマコトの所に行くことを賛成してくれたわ」


お互い顔を見つめ合った時に、俺はメルメルの額のガーゼに目が止まった。

「メル…これは?」

「ごめんなさい…自分で、ぶつけたの…マコトのことで、頭がいっぱいになっちゃって…自分の気持ちを押し殺す為に」

「何やってんだよ!?」
真琴の目つきが急に怖くなり、メルメルはビクンと身体を震わせた。


「何で、自分の身体を傷つけるんだよ…」
ポロポロと涙を流して、真琴は下を向いていた。


「…………」