《コンコン…》
窓の方から、何かを叩くような音がした。

俺は、顔を上げて窓の方へと視線を向けると…メルメルが立っていた。


慌てて立ち上がって、机の角に膝をぶつけてしまった。


「いってぇ…」

夢なのかと思いながら窓に近づくうちに、夢じゃないんだと実感した。


勢い良く、戸を開けるとメルメルが飛び込んで来た。


「マコト…会いたかった」