あなたとワタシ

咲桜side

……ピピピピピピピピ……。
うぅん。今何時?
うるさい。携帯どこ?

そう思いながらベッドの下にあった携帯のアラームを止め、携帯を覗くとAM8:00ヤバッ。あと1時間で霧島君来ちゃうじゃん!!

慌ててスーツに着替え、ビジネス用のメイクをして、どうにか間に合い下に降りて行くと、すでに霧島君が車を止めて待っていた。

「おはようございます。良く眠れましたか?」

「おはよう。なんとかね。」

「それは、良かったです。どうぞ。」

そう言ってドアを開け私を車へ促す。

「ありがと♪」

ニコッと微笑んで、ドアを閉め運転席にまわる。

「社長。今日は夜お店に行かれますか?」

「うん。昨日は体調不良ってことにして休んだから、さすがに今日は出勤するわ。」

「かしこまりました。」

そう話していると、いつの間にか会社の駐車場だつた。

「着きました。」

「ありがとう。柚たちは社長室?」

「はい。お二人ともお待ちです。」

「了解。」
駐車場から社長室への直通のエレベーターに乗り
社長室に入ると

「「おはよう。」」

そう声をかけられた。

何故か不機嫌な声の二人。

「なに?二人して不機嫌なの?」

「それは、あんたが私たちに仕事丸投げしたからでしょう。」

そう言うことね。